「白髪染めで明るい色に染めるのは難しい」「白髪染めは暗めにしっかり染めるもの」という考え方がこれまでは主流でした。
しかし近年は、白髪染めでも明るい色のバリエーションが増えて、白髪染めを楽しみるようになっています。
この記事では、明るい色で綺麗に白髪染めする方法や、白髪が綺麗に染まるおすすめの明るい色を紹介していきます。
白髪を明るくオシャレに染めて、ファッションやメイクを楽しみたい方は必見です。
白髪染めで明るい色は難しいと言われる理由
白髪染めで明るい色にすることが難しいとされる主な理由は、白髪の特性と染料の性質にあります。
白髪はメラニン色素が少なく、そのため色が入りにくいです。
また、ヘアカラーの性質上、色が明るくなればなるほどブリーチ力が強く、色素量が少なくなります。
よって、明るい色の白髪染めでは、白髪には薄っすら色が入る程度しか染まらないという事になるのです。
白髪染めで明るい色は難しいと言われる理由を詳しく見てみましょう。
- 暗めの染料が多く含まれているから
- 染色力が弱いから
暗めの染料が多く含まれているから
白髪染めは、白髪と黒髪の色味を合わせて染めることで白髪を目立たなくする方法です。
市場に出回っている白髪染めの多くが暗めの色調で設計されています。
これは、白髪をしっかりとカバーするために、暗めの染料が多く含まれているからです。
特に白髪が目立つ人にとって、白髪を完全に隠すためには、より濃い色の染料が効果的とされてきました。
一方で、明るい色は白髪の部分に薄く乗っかってしまいやすいため、白髪部分がどうしても目立ちやすく、明るい色に染めるのは難しいとされています。
染色力が弱いから
オシャレ染めヘアカラーは、黒髪を一度脱色してから染色するように設計されています。
一方で白髪染めヘアカラーは、すでに色が抜けた状態の白髪を染色するため暗い色は染まりやすいです。
しかし、黒髪を明るい色に染める効果が薄いため、明るく染めようとすると色味が濁ったり、明るさが足りなかったりして、希望の色に染まりにくい傾向にあります。
また、明るい色味に白髪が染まり切らず、光の当たり方によって白髪がキラキラと反射してしまい、かえって白髪を強調してしまうこともあります。
明るい色でも綺麗に白髪染めする方法
白髪染めで明るい色にすることが難しいとされていますが、それでも明るい色に染める方法はあります。
以下に、その方法をいくつか紹介します。
- ハイライトで白髪ぼかしをする
- オシャレ染めで全体を明るい色にする
- 明るい色の白髪染めを選ぶ
ハイライトで白髪ぼかしをする
明るい色で白髪染めをする一つの方法は、ハイライトを利用して白髪ぼかしをすることです。
白髪を全体的に染めるのではなく、部分的に染めることで白髪との境界を自然にぼかし、全体の印象を明るくします。
白髪が一様に隠れるわけではなく、むしろ巧みに白髪を明るい髪色の中に溶け込ませることで、全体のバランスを取ります。
特に白髪が部分的に多い場合や、自然な風合いで明るい色の染めたい場合に効果的です。
オシャレ染めで全体を明るい色にする
全体を均一に明るい色に染め上げる「オシャレ染め」も一つの選択肢です。
白髪の量が少ない方は、全体を明るい色に染めることで白髪が目立たなくなります。
ただし、オシャレ染めは黒髪を染めるために設計しているヘアカラーです。
そのため白髪の量が多い方や、白髪が目立つ位置にある方の場合、明るい色に綺麗に染まりにくいかもしれません。
明るい色の白髪染めを選ぶ
近年は、市販されている白髪染めの中でも明るい色のカラーバリエーションが増えてきています。
明るい色への白髪染めを目的としているため、白髪を効果的にカバーしながら、希望する明るさを実現できる点が魅力です。
ブラウン・ベージュ・アッシュ・ピンクなど様々な色味があるので、白髪カバー力と希望する色味のバランスを考慮し、自分の髪質や白髪の状態に合う色を選びましょう。
綺麗に白髪染めできる明るい色3選
白髪染めでも、明るい色に染めることができます。
以下に、白髪染めで綺麗に染まる明るい色を3つ紹介します。
- ベージュ系白髪染め
- アッシュ系白髪染め
- ピンク系白髪染め
ベージュ系白髪染め
ベージュ系の色味は肌馴染みがよく、柔らかく自然な印象を与えます。
白髪をカバーしつつ、全体の髪色を明るく見せたい場合に適しています。
ベージュ系の白髪染めは、肌色を選ばず誰にでも似合う万能な色であり、特に日常使いに最適です。
アッシュ系白髪染め
アッシュ系は、クールで洗練された印象を与える色です。
白髪を隠しつつ、現代的な雰囲気を求める場合におすすめです。
アッシュ系の色は、光の当たり方によって異なる表情を見せるため、多彩な印象を楽しむことができます。
ピンク系白髪染め
ピンク系の色味は、可愛らしくフェミニンな印象を与えます。
明るめのピンクであれば、顔色を明るく見せるのに効果的です。
特に若々しく、元気なイメージを演出したい場合におすすめ。
また、ピンク系は暖色系の肌色に特に映えるため、自分の肌色に合わせて選ぶことがポイントです。
美容院で明るい色に白髪染めする際のポイント
美容院での白髪染めは、自宅での染め上げとは異なり、プロの手によるカスタマイズが可能です。
明るい色への染め上げを希望する場合、美容師とのコミュニケーションが重要になります。
まず、自分がどの程度の明るさを希望しているのか、具体的な色味のイメージを伝えることが大切です。
また、カウンセリングで美容師のプロの意見もきくことで、より理想の仕上がりに近づけるでしょう。
綺麗に仕上がりを長持ちさせるには、アフターケアも大切です。
ダメージを抑えるために、トリートメントやヘアパックをオプションで併用するのをおすすめします。
また、プロに自宅でできるアフターケア方法も教えてもらいましょう。
明るい色に染まる市販の白髪染めおすすめ4選
美容院で白髪染めする時間がない方や、白髪染めにかける費用を抑えたい方は、セルフカラーで白髪染めをしましょう。
市販の白髪染めでも、明るい色に染めることができます。
以下に、明るい色に染まる市販の白髪染めを4つ紹介します。
- ホーユー シエル デザイニングカラー
- 花王 ブローネ ルミエスト
- ダリヤ クレオディーテ クリアリーカラー
- サイオス カラージェニック ミルキーヘアカラー
ホーユー シエル デザイニングカラー
白髪染めをオシャレに楽しみたい大人の女性は、ホーユーのシエル デザイニングカラーがおすすめです。
質感カラー処方によって、白髪と黒髪をバランスよく綺麗に仕上げます。
カラーバリエーションは全14色です。
ピンク系・ブラウン系・ナチュラル系・マット系・アッシュ系から、好きなカラーを選べます。
人気のアッシュ系のバリエーションが充実している点が特徴です。
白髪染め後のダメージを抑える、アフターカラーシャンプーとアフターカラートリートメントが付属しています。
滑らかの指通りの仕上がりでヘアスタイルを楽しみたい方におすすめです。
商品名 | ホーユー シエル デザイニングカラー |
---|---|
医薬部外品 | ○ |
テクスチャ | 乳液タイプ |
内容量 | 1剤32g、2剤96ml |
付属品 | くし形ノズル、手袋、アフターカラーシャンプー、アフターカラートリートメント |
カラーの種類 | 14色 |
花王 ブローネ ルミエスト
「明るい髪色で光印象ブースト」できる花王のブローネ ルミエスト。
ブライトアップカラー処方で、全体がバランスよく仕上がります。
以下の通り全12色です。
毛髪保護成分が配合されているので、自然な光沢としっとりとした髪質を保てます。
リペアトリートメント付きなので明るい色味でも髪へのダメージを抑えて、健康的な髪色を長く楽しむことができます。
白髪が気になり始めた方や、おしゃれな白髪染めを楽しみたい方におすすめです。
商品名 | 花王 ブローネ ルミエスト |
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医薬部外品 | ○ |
テクスチャ | クリームタイプ |
内容量 | 1剤50g、2剤50g |
付属品 | 専用コームブラシ、手袋、トレー、リペアトリートメント |
カラーの種類 | 12色 |
ダリヤ クレオディーテ クリアリーカラー(白髪用)
ダリヤのクレオディーテ クリアリーカラーは、鮮やかな発色と持続性が特徴の白髪染めです。
明るい色味のカラーバリエーションは豊富な全17色。
以下の通り、やや明るめ・自然な明るさでの選択肢が多いく、個性的な髪色を求める方にもおすすめです。
髪色選びに迷ったら、スマートフォンに自分の顔を映して髪色とバランスをチェックできる髪色診断を試してみてください。
浸透ディープカラー処方と4種のトリートメント成分配合で、白髪と黒髪のなじみ具合と色持ちがアップしています。
また、Wトリートメントが付いているので、白髪染めによるダメージをしっかり軽減できます。
商品名 | ダリヤ クレオディーテ クリアリーカラー(白髪用) |
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医薬部外品 | ○ |
テクスチャ | 乳液タイプ |
内容量 | 1剤72g、2剤72ml |
付属品 | くし形ノズル、手袋、トレー、プレトリートメント、アフタートリートメント |
カラーの種類 | 17色 |
サイオス カラージェニック ミルキーヘアカラー
サイオスのカラージェニック ミルキーヘアカラーは、髪に潤いを与えながら、明るい色の白髪染めを実現します。
プロのスタイリストが開発・テストした独自のカラーリング技術で、髪をいたわりながら、鮮やかな色味を長持ちさせることができます。
日本人女性向けに設計されたカラーバリエーションは全11色です。
4段階のトーンと8色の組み合わせで、理想の髪色を選べます。
また、オレンジ・ピンク・アッシュ・ライラックなど、選べる色が幅広いので自分の髪色に合うカラーを選ぶのも楽しみの一つです。
どれを選べばいいか迷った場合、公式サイトの色選び診断を試してみましょう。
商品名 | サイオス カラージェニック ミルキーヘアカラー |
---|---|
医薬部外品 | ○ |
テクスチャ | 乳液タイプ |
内容量 | 1剤50g、2剤100ml |
付属品 | くし形ノズル、手袋、アフターカラーヘアパック |
カラーの種類 | 11色 |
白髪染めで暗く染めた髪を明るくする方法
白髪染めで暗く染めた髪を明るくするのは難しいです。
しかし、時間はかかりますが、白髪染めで暗く染めた髪を明るい色に染める方法はあります。
以下に、その方法をいくつか紹介します。
- 根元の白髪を明るい色に染めて全体を少しずつ明るくする
- 根元の白髪を明るい色に染めつつ他の部分は脱色剤やライトナーで少しずつ明るくする
- 暗く白髪染めした部分をブリーチする
根元の白髪を明るい色に染めて全体を少しずつ明るくする
白髪染めで暗く染めた髪を明るく変更したい場合、根元から徐々に明るい色に移行させる方法が有効です。
根元の白髪を明るい色に染めることで、自然なグラデーションを作り出し、徐々に全体の髪色を明るく見せることができます。
時間をかけてもいいから、髪へのダメージを抑えてゆっくりと髪の色を変えたい方におすすめです。
根元の白髪を明るい色に染めつつ他の部分は脱色剤やライトナーで少しずつ明るくする
脱色剤やライトナーを使って段階的に明るさを増していく方法もあります。
具体的には、根元の白髪を明るい色に染めつつ、他の部分は脱色剤やライトナーを使用して少しずつ明るくします。
時間はかかりますが、髪へのダメージを抑えつつ、上述の方法よりは目指す明るい色にスピーディーに近づけるでしょう。
暗く白髪染めした部分をブリーチする
手早く暗く白髪染めした部分を明るく染めたい場合、暗く染めた部分をブリーチすることで手軽に髪の色を明るくできます。
一度で、大きな変化をつけたい方におすすめです。
ただし、ブリーチは髪にダメージを与える可能性があります。
専門の美容師のアドバイスを受けて、適切なケアをして髪を健康に美しく保ちましょう。
白髪染めでも明るい色に染められる!
白髪染めは、暗めの色を選ぶ必要はありません。
方法やカラー剤を工夫することで、明るい色でも綺麗に白髪染めできます。
ただし白髪染めで明るい色に染める際は、髪の健康と美しい発色のバランスを考慮することが重要です。
市販の白髪染めから美容院でのプロの施術まで、さまざまな選択肢から自分に合った方法を選びましょう。
自分に合う白髪染め方法と適切なヘアケアにより、魅力的な明るい髪色を実現してください。