カラートリートメントは手軽に白髪染めができる便利なアイテムですが、知っておきたいデメリットもあります。
カラートリートメントのデメリットを知らないまま使うと「想像とちがってがっかり…」といった事態にもなりかねません。
せっかく使ったカラートリートメントが期待外れに終わるのは悲しいですよね。
この記事ではカラートリートメントのデメリットのなかから、特に知っておきたいものをを7つ厳選して解説します。
あわせて、カラートリートメントの嬉しいメリットも紹介するのでぜひ最後までチェックしてください!
カラートリートメントのデメリット7選
さっそくカラートリートメントのデメリットを見ていきましょう。
今回はカラートリートメントの使用で特に注意すべきデメリットとして、以下の7項目を厳選しました。
- 明るいトーンには不向き
- すぐに色落ちする
- 何度も繰り返して使う必要がある
- カラーリング剤が馴染まなくなる
- 新しい白髪が目立つ
- 独特のニオイがある
- 手やタオルが汚れやすい
①明るいトーンには不向き
白髪染めトリートメントは、地毛を明るくするためのブリーチ剤を含まないため、トーンアップは期待できません。
特に「明るいカラーを楽しみたい」と考える方には不向きです。
トリートメントはあくまで色を付け加えるもので、脱色効果は期待できない点に注意してください。
適切な使用方法を守り、期待する効果を正しく理解した上で使いましょう。
そもそも白髪染めトリートメントは明るいトーンを作るものではないと考え、ブリーチや他のカラーリング剤などを検討しましょう。
②すぐに色落ちする
色持ちの短さも、カラートリートメントの注意したいデメリットです。
カラートリートメントは染料が髪の表面にのみ吸着して色づくため、洗髪する度に色が落ちやすくなります。
一般的にはこの種のトリートメントの色持ちは1~2週間程度とされ、定期的な再塗布が必要です。
さらに髪が濡れているとキューティクルが開き、色素が流出しやすくなります。
これは、寒色系の色やダメージを受けた髪、または洗浄力の強いシャンプーを使用している場合に特に顕著です。
濡れた髪をしっかり乾かさないと、色持ちがさらに悪くなるため、髪を乾かすことが非常に重要です。
カラーケア対応のシャンプーを使って色落ちを遅くするのがおすすめ。
洗髪後はすぐに髪を乾かして、キューティクルを閉じるのも忘れずに!
③何度も繰り返して使う必要がある
カラートリートメントは一度の使用で完全に発色しない場合が多く、希望の色になるまで何度も塗り直す必要があります。
これは染料が髪の表面にのみ吸着して発色するため色持ちが弱く、洗髪や汗によって簡単に色落ちするためです。
特に白髪染めカラートリートメントは白髪染めに比べて発色が難しく、繰り返しの使用が不可欠で使用者にとって手間がかかると感じる場合があります。
最初の数日間を使い続ければ以降は週に1回の使用で済む場合が多いので、初めのうちは根気強く続ける。
低刺激のアミノ酸系シャンプーを使うのも、色落ち防止や髪・頭皮へのダメージ軽減に効果的。
④カラーリング剤が馴染まなくなる
カラートリートメントを重ねて使用すると髪に染料が積み重なり、通常のヘアカラー剤が髪になじみにくくなる場合があります。
先ほども解説した通り、カラートリートメントは繰り返し使わなければなりません。
繰り返しの使用でカラートリートメントが髪の表面を厚くコーティングし、後から施されるカラーリング剤が髪の内部に浸透しづらくなり、色むらが生じやすくなる可能性があります。
美容院で使用するカラー剤とトリートメントの染料成分が相性が悪く、期待した色味が得られない恐れも無視できません。
美容院でカラーリングをする予定がある場合、2週間前程度からカラートリートメントを控える。
⑤新しい白髪が目立つ
カラートリートメントを用いた白髪染めでは、しばしば新しい白髪が目立つようになります。
自宅でのセルフ染めでは根元の白髪を均一に染めるのが難しいため、根元よりも毛先の方が色が濃く染まりやすいためです。
結果的に、カラーリングの全体的なバランスが悪く見える場合があります。
さらにカラートリートメントは色持ちが短く頻繁な染め直しが必要なため、新しく生えてくる白髪が特に目立ちやすいです。
ヘアマスカラを使って、伸びてきた白髪の根元を目立たなくさせる。
⑥独特のニオイがある
忘れてはならないデメリットが、独特のニオイです。
カラートリートメントの独特なニオイは使用されている化学成分や香料によるもので、敏感な方にとっては気になる点と言えます。
自然派や無香料を謳う製品を選んでもニオイは完全には避けられないケースもおおいので、使用前には製品のテストを行い、自分にとって許容できる香りかどうかを確認しましょう。
また、香りに敏感な方は、カラートリートメントの使用を控えるか、使用後は換気を良くしてニオイを最小限に抑える工夫が必要になります。このように、カラートリートメントのニオイは使用の際に考慮すべき要素の一つです。
「窓を開けて風通しを良くする」「換気を徹底する」などしてニオイを最小限に抑える。
➆手やタオルが汚れやすい
カラートリートメントで手やタオルが汚れるのはよくある問題です。
カラートリートメントに含まれる染料が素手や浴室の表面に付着しやすく、乾燥後は水だけではなかなか落とせません。
さらに染料が髪の表面に残りやすいカラートリートメントの性質上、髪を染めた後はタオルでしっかりと乾かさないと、枕などの寝具を汚してしまうリスクがあります。
施術前にお風呂場全体を濡らしておくと、万が一カラートリートメントが浴槽や床についても洗い流しやすい。
ビニール手袋の着用は必須!
カラートリートメントのメリット5選
上ではカラートリートメントのデメリットを7つ厳選して紹介しました。
注意すべきデメリットばかりでしたが、カラートリートメントには注目すべき嬉しいメリットもあります。
今回はカラートリートメントのメリットとして、以下に5つピックアップしました。
- お手頃な値段で使える
- 髪へのダメージが少ない
- 気軽にカラーリングができる
- 頭皮や髪のケアができる商品もある
- 思った色に染まらなくてもすぐに元に戻る
①お手頃な値段で使える
まず嬉しいメリットが、値段がお手頃な点です。
市販のカラートリートメントのほとんど商品が1,000円以下で手に入るうえ、ドラッグストアで簡単に購入できるため急な用事や日常のケアにも便利です。
一方美容院でのカラーリングは1回で5,000円以上かかり、時間も必要になります。
その点カラートリートメントならコストを抑えつつ、手軽に白髪ケアやカラーリングができます。
②髪へのダメージが少ない
一般的なヘアカラーは髪のキューティクルを開いてメラニン色素を破壊し、内部からカラーを発色させます。
この方法は発色が良く長持ちしますが、髪へのダメージが大きいです。
一方カラートリートメントは髪の表面をコーティングして、外側から発色させます。
この方法ならキューティクルを開かずに染色できるため、髪への負担が軽減されます。
さらに白髪染めカラートリートメントには酸化染毛剤や脱色剤が含まれていないため、従来の白髪染めよりも髪を傷めません。
髪の健康を維持しながらカラーリングを楽しめるのは、カラートリートメントならではのメリットです。
③気軽にカラーリングができる
カラートリートメントは、自宅で手軽にカラーリングができる点が大きな魅力です。
美容室で染める場合、待ち時間やアクセスに時間がかかる上、希望の日にちに予約が取れない場合も珍しくありません。
またブリーチやカラー剤を使用するため、時間と手間がかかります。
一方カラートリートメントは自宅で簡単にカラーリングができるので、美容院へ出向く手間も予約の手間もありません。
時短でカラーリングをしたい方に向けて5分の放置で済む商品もあるので、忙しい人や頻繁に美容室に出向くのが難しい人でも、気軽にカラーリングが楽しめます。
④頭皮や髪のケアができる商品もある
カラートリートメントには、「加水分解ケラチン」や「加水分解シルク」頭皮や髪のケアができる成分が配合されているものもあります。
髪を染めるだけでなく美髪ケアが同時にできるので、髪の健康に気を配る方にもピッタリです。
特にドライヤーの熱でキューティクルを整えるγ-ドコサラクトンは、髪のパサつきを防ぐ効果があります。
毎日のドライヤー使用によるダメージが気になる方にとって有用な成分です。
頭皮ケア成分が含まれている商品もあります。
頭皮の状態が良好であると髪もより健康的に育ちやすいので、カラートリートメントを選ぶ際にはこうした成分にも注目してください。
⑤思った色に染まらなくてもすぐに元に戻る
さきほどデメリットとして解説した色落ちのしやすさが、場合によってはメリットになるケースもあります。
たとえ染めた色が期待と違っていても、短期間で元の髪色に戻るので過度に心配する必要がありません。
頻繁にカラーを変えたい方や、試しに新しい色を挑戦したい方にとって大きなメリットです。
色が早く抜ける特性を利用して気軽に様々なカラーを楽しめるので、色々なカラーを短期間で試したい方にピッタリですね!
カラートリートメントに向いている人・向いていない人
ここまで解説したデメリット・メリットをもとに、カラートリートメントに向いている人と向いていない人を考えましょう。
カラートリートメントに向いている人
まずはカラートリートメントに向いている人を解説します。
以下の項目を見てください。
- 忙しくて美容院に通う時間がない人
- 新しいカラーに次々と挑戦したい人
- 髪へのダメージを押さえたい人
- カラーリング剤にアレルギーがある人
- カラーリングのお金を節約したい人
カラートリートメントは、多忙な日々を過ごす方に特におすすめです。
美容院に通う時間がない人でもシャンプー後にリンスの代わりに使用するだけで、手軽にカラーリングが楽しめます。
また、新しいカラーに次々と挑戦したい人にも最適です。
カラートリートメントは色が早く抜けやすく気軽にさまざまな色を試せるので、ヘアスタイルに変化を持たせる楽しみが増えます。
さらにカラートリートメントは髪の表面に色を付けるため、髪の内部にダメージを与えません。
健康な髪を保ちながらカラーリングを楽しみたい方にもピッタリです。
カラートリートメントに向いていない人
続いては、カラートリートメントに向いていない人についてです。
今回はカラートリートメントに向いていない人として、以下の4項目を挙げました。
- しっかりとカラーをつけたい人
- 明るいカラーにしたい人
- 繰り返しのカラーリングが面倒な人
- カラーリングを失敗したくない人
カラートリートメントはしっかりとカラーをつけたい人には向いていません。
カラートリートメントは髪の表面に色をつけるだけなので発色が弱く、持続力も劣る場合があります。
また、明るいカラーにしたい人にも向いていません。
カラートリートメントは脱色効果がないため、明るいカラーやハイライトを出しづらいです。
ブリーチが必要な明るい色を希望する場合は、通常のヘアカラーが適しています。
繰り返しのカラーリングが面倒な人もカラートリートメントには不向きです。
カラートリートメントは色落ちが早いため頻繁に染め直す必要があり、手軽に使用できる反面定期的にカラーを維持する手間がかかります。
さらにカラートリートメントは色の仕上がりが予測しにくく、思った通りの色にならない場合があります。
失敗を避けたい方や確実な色を求める方には、美容院でのプロフェッショナルなカラーリングが安心です。
カラートリートメントについてよくある質問4選
最後に、カラートリートメントについて多く聞かれる質問にQ&A形式で回答します。
今回は特によくある質問として、以下の4点を厳選しました。
- カラートリートメントは毎日使ってもいいの?
- 白髪染めトリートメントとカラートリートメントの違いは?
- カラートリートメントを上手に使うコツは?
- 床や浴槽にカラートリートメントがついたらどうすればいい?
Q.カラートリートメントは毎日使ってもいいの?
A.年代や状態によって異なります。
毎日使っても問題はありませんが暗く染まりすぎる恐れがあるため、週に2~3回程度の頻度で使いましょう。
特に白髪染めの目的で使う場合は、年代によって適した頻度が異なります。
以下の表を見てください。
30代の場合 | 1か月~2か月に1回 |
---|---|
40代の場合 | 1か月半~2か月に1回 |
50代の場合 | 1か月に1回 |
以下の記事では、カラートリートメントの適切な頻度について詳しく解説しています。
ぜひチェックしてください!
Q.白髪染めトリートメントとカラートリートメントの違いは?
A.どちらも同じものです。
白髪染めトリートメントとカラートリートメントはどちらも同じ商品を言いますが、あえて言えば白髪染めには地毛に近い色を、カラートリートメントには自分の好きな色を選ぶという違いがあります。
Q.カラートリートメントを上手に使うコツは?
A.製品の説明書や注意書きを守って使いましょう。
まずは製品の説明をよく読んで、適切な使用を心がけてください。
説明を無視して使うと、思わぬトラブルが起こる恐れがあります。
説明を十分理解したら、以下の点も意識しましょう。
- 量はたっぷり使う
- コームをつかって全体にムラなく広げる(根元は染めにくいので重点的に!)
- 塗り終わった髪をヘアキャップやラップ、蒸しタオルなどを使って温める
Q.床や浴槽にカラートリートメントがついたらどうすればいい?
A.すぐに水や中性洗剤で洗い流しましょう。
カラートリートメントは、床や浴槽についた直後であれば洗い流すのは簡単です。
ただし、時間が経つごとにカラートリートメントが付着した部分に浸透してしまい、どんどん落としにくくなってしまいます。
カラートリートメントが床や浴槽、鏡などについた場合はなるべく早く洗い流してください。
時間が経ってしまった場合には、除光液や漂白剤などを使うのもおすすめです。
こちらの記事で詳しく解説しているので、あわせてチェックしましょう。
カラートリートメントにはデメリットだけでなくメリットも多い
今回はカラートリートメントのデメリットに焦点を当てて、具体的なデメリットや対策などを解説しました。
カラートリートメントは手軽にカラーリングができる反面、繰り返しの使用が必要だったり浴室や手が汚れる恐れがあったりといったデメリットもあります。
カラートリートメントを使う場合は、あわせて紹介した対策法を参考にしてデメリットを最小限に押さえましょう。
また、カラートリートメントにはデメリットだけでなく、髪や頭皮へのダメージがすくなかったりヘアケアが同時にできたりといったメリットもあります。
デメリットとメリットの両方をチェックして、自分がカラートリートメントに向いているかを考えてください。