シャンプーとは、髪や頭皮の汚れを落として頭皮環境を清潔に保つためのヘアケアアイテムです。
シャンプーをしながら頭皮をマッサージすることで、頭皮をほぐしたりツボを押して、血行促進・リラックス効果も得られます。
しかし、市場にあるシャンプーは多岐にわたり、何をどう選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、自分に合うシャンプーの選び方を、基本~応用まで徹底解説します。
また、シャンプーを選ぶ前に押さえておくべきポイントとして、洗浄成分(界面活性剤)の種類や、シャンプーの成分表の見方を分かりやすくまとめました。
髪や頭皮の悩みに合わせたシャンプーの選び方も紹介しているので、ぜひ最後まで読んで自分に最適なシャンプーを選ぶ参考にしてください。
基本|自分に合うシャンプーの選び方
自分に合うシャンプーの選び方の基本は、以下2点です。
- 自分の頭皮・髪の状態に合わせて選ぶ
- 悩み・目的に合うシャンプーを選ぶ
詳しく解説しますので、まずは基本の選び方のポイントを押さえてください。
自分の頭皮・髪の状態に合わせて選ぶ
シャンプーを選ぶ際には、自分の頭皮や髪の状態をしっかりと理解することが重要です。
例えば、頭皮が乾燥している場合は、保湿効果の高いシャンプーが適しています。
逆に、脂性肌の場合は、余分な皮脂をしっかりと取り除く効果のあるシャンプーを選ぶと良いでしょう。
髪の質も考慮する必要があります。
くせ毛やうねりやすい髪には、うねりを抑える成分が含まれているシャンプーが最適です。
一方、細くてコシのない髪には、ボリュームアップ効果のあるシャンプーが適しています。
自分の頭皮や髪の状態を正確に把握し、それに合わせたシャンプーを選ぶことで、髪の健康を保ち、理想のヘアスタイルを実現することができます。
悩み・目的に合うシャンプーを選ぶ
シャンプーを選ぶ際には、自分の悩みや目的を明確にすることも大切です。
例えば、ダメージヘアには、補修効果の高いシャンプーが必要です。
ケラチンなどの成分が含まれているシャンプーは、髪の内部から補修し、ダメージを受けた髪を健康に保つ助けになります。
カラーリングをしている場合には、カラーキープ効果のあるシャンプーを選ぶことで、色落ちを防ぎ、長く美しい髪色を維持することができます。
さらに、ボリュームアップを目指す人には、髪を根元から立ち上げる成分が含まれているシャンプーが適しています。
自分の悩みや目的に合ったシャンプーを選ぶことで、効果的に問題を解決し、理想の髪を手に入れることができます。
髪や頭皮の悩みに合わせたシャンプーの選び方は、後述で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
自分に合うシャンプーを選ぶ前のチェックポイント
シャンプーを探していると、「敏感肌/乾燥肌/脂性肌の方は〇〇系の洗浄成分が良い」「アミノ酸系洗浄成分がおすすめ」など、見聞きしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、そもそも「洗浄成分って何?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
洗浄成分はシャンプーの特色を決める成分で、洗浄成分によって得られる効果が異なります。
ここでは、自分に合うシャンプーを選ぶために、以下のポイントを事前に理解しておきましょう。
- 洗浄成分(界面活性剤)の種類を把握する
- シャンプーの成分表の見方を把握する
シャンプーの洗浄成分に関する理解を深めることで、シャンプー選びがスムーズになります。
洗浄成分(界面活性剤)の種類を把握する
シャンプーを選ぶ際には、洗浄成分(界面活性剤)の種類を理解することが重要です。
洗浄成分は、主に以下のように分類されます。
洗浄成分の種類 | 洗浄力 | 表示名称の例 | |
---|---|---|---|
高級アルコール・石油系 (ラウレス系) | ★★★★★ | ラウレス硫酸ナトリウム ラウリル硫酸ナトリウム ラウレス硫酸アンモニウム ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、など | |
オレフィン系(合成) | ★★★★☆ | オレフィン(C14-C16)スルホン酸ナトリウム | |
石けん系 | ★★★☆☆ | ラウレス-4カルボン酸ナトリウム ラウレス-6カルボン酸ナトリウム | |
アミノ酸系 | グルタミン酸系 | ★★☆☆☆ | ココイルグルタミン酸Na ココイルグルタミン酸k、など |
アラニン系 | ★★☆☆☆ | ラウロイルメチルアラニンNa ココイルメチルアラニンNa、など | |
グリシン系 | ★★☆☆☆ | ココイルグリシンK | |
タウリン系 | ★★☆☆☆ | ココイルメチルタウリンNa ラウロイルメチルタウリンNa、など | |
ベタイン系 | ★☆☆☆☆ | コカミドプロピルベタイン ラウラミドプロピルベタイン パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン ラウリルベタイン、など | |
界面活性剤なし | ☆☆☆☆☆ | ー |
それぞれの特徴を詳しく解説します。
高級アルコール・石油系(ラウレス系)界面活性剤
高級アルコール系や石油系(ラウレス系)界面活性剤は、強力な洗浄力を持つ成分で、髪や頭皮の汚れをしっかりと落とします。
ドラッグストアやバラエティショップなど、市販で購入できるシャンプーの約8割は、この高級アルコール・石油系(ラウレス系)界面活性剤を使用していると言われています。
以下の方におすすめの洗浄成分です。
- 脂性肌の方
- 頭皮・髪がベタつく方
- 汗臭が気になる方
- スタイリング剤を多く使用する方
しかしその反面、洗浄力が強すぎて頭皮や髪の水分を奪いやすいというデメリットがあります。
そのため、乾燥肌の方や髪が乾燥しやすい方は注意が必要です。
高級アルコール・石油系(ラウレス系)界面活性剤の表示名称の例は以下の通りです。
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸アンモニウム
- ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、など
洗浄成分が高級アルコール・石油系(ラウレス系)界面活性剤を含むシャンプーを使用する際は、使用頻度やトリートメントの併用などで、水分と保湿のバランスを取ることが大切です。
オレフィン系(合成)界面活性剤
オレフィン系の合成界面活性剤は、高級アルコール・石油系(ラウレス系)界面活性剤に匹敵するぐらいの洗浄力があると言われています。
しかし植物由来成分の界面活性剤なため、高級アルコール・石油系(ラウレス系)界面活性剤に比べて頭皮や髪に優しいです。
植物由来で安価なことから、自然派の方やコスパ重視の方から人気があります。
近年は高級アルコール・石油系(ラウレス系)界面活性剤の代用として、オレフィン系の合成界面活性剤が使用されることも増えています。
泡立ちが良く、使用感も滑らかで、以下の方が使用に向いています。
- 脂性肌の方
- 頭皮のベタツキ・汗臭が気になる方
- 安くシャンプーを購入したい方
- オーガニック・自然派の方
オレフィン系の合成界面活性剤の表示名称は以下が一般的です。
- オレフィン(C14-C16)スルホン酸ナトリウム
なお、洗浄力が高く、頭皮や髪をいためる恐れがあるため、乾燥肌や敏感肌の方にはおすすめしません。
せっけん系界面活性剤
せっけん系界面活性剤のシャンプーは、天然由来の成分を使用しており、環境に優しいという特徴があります。
洗浄成分は動物性や植物性など、天然由来の油脂から作られています。
やや強めの洗浄力ですが、髪や頭皮に対する刺激が少なく、優しく汚れを落とします。
せっけん系界面活性剤を使用したシャンプーは、以下の方におすすめです。
- 脂性肌の方
- 頭皮・髪のベタツキが気になる方
- サッパリした仕上がりが好きな方
ただし、使用後は髪がきしんだり、肌のツッパリを感じる場合もあります。
また、石けん系シャンプーは石けんカスが残りやすい点もデメリットです。
基本的に浸透性が弱いため、多少残っていても大きな肌トラブルに発展する可能性は低いですが、フケの原因になる場合があります。
念入りにすすぐよう注意してください。
また、敏感肌の方や乾燥肌の方は、洗浄力がやや強めに感じる場合があります。
皮膚疾患で治療中の方も、石けんシャンプーの使用は医師と相談すると良いでしょう。
石けん系界面活性剤の表示名称の例は以下の通りです。
- ラウレス-4カルボン酸ナトリウム
- ラウレス-6カルボン酸ナトリウム
使用の際は、リンスやトリートメントとの併用が推奨されます。
アミノ酸系界面活性剤
アミノ酸系界面活性剤のシャンプーは、髪や頭皮に優しい洗浄成分で、保湿効果が高いのが特徴です。
アミノ酸は皮膚のコラーゲンや髪、筋肉などカラダに必要なタンパク質を作ります。
そのため、髪の内部に浸透しやすく、ダメージを補修しながら洗浄します。
以下の方におすすめです。
- 敏感肌・乾燥肌の方
- 髪のダメージが気になる方
- ヘアカラー・パーマを長持ちさせたい方
- 子供と一緒に使う方
乾燥やダメージが気になる方には特におすすめです。
ただし、脂性肌の方や、サッパリした洗い上がりが好きな方にはおすすめしません。
代表的な4つのアミノ酸系界面活性剤の特徴などを、以下でまとめました。
アミノ酸系界面活性剤の種類 | 表示名称の例 | 特徴 |
---|---|---|
グルタミン酸系 | ココイルグルタミン酸Na ココイルグルタミン酸k ココイルグルタミン酸TEA、など | しっとりした仕上がり 泡立ち・洗浄力が弱め 潤いのあるまとまり髪になる |
アラニン系 | ラウロイルメチルアラニンNa ココイルメチルアラニンNa ラウロイルメチルアラニンTEA、など | サッパリした仕上がり 適度な泡立ち・洗浄力でバランスが良い フワッとしたスタイリングがしやすい |
グリシン系 | ココイルグリシンK(グリシン系) ココイルグリシンNa ココイルグリシンTEA、など | サッパリ感が高い仕上がり 泡立ち・洗浄力がアミノ酸系の中では高い 髪がきしみやすい |
タウリン系 | ココイルメチルタウリンNa ラウロイルメチルタウリンNa、など | ふんわりした仕上がり 泡立ち・洗浄力がアミノ酸系の中でも弱い 泡切れが良くすすぎやすい |
ベタイン系界面活性剤
ベタイン系界面活性剤のシャンプーは、保湿効果が高く、髪を柔らかくする効果があります。
ベタインは植物由来の成分で、頭皮や髪に優しいのが特徴です。
アミノ酸系界面活性剤よりも低刺激で、ベビーシャンプーのメインの洗浄成分、一般的なシャンプーの補助成分として使用される傾向にあります。
以下の方は、ベタイン系のシャンプーを検討してみてください。
- 敏感肌の方
- ダメージケアをしたい方
- まとまりのある仕上がりが好きな方
- 小さな子供もいる家庭
ベタイン系のシャンプーを使用することで、髪のしっとり感を保ち、指通りの良い髪に仕上がります。
ただし、皮脂が多い方やスタイリング剤を頻繁に使用する方には、汚れが落ち切らない場合があるためおすすめしません。
表示名称の例は以下の通りです。
- コカミドプロピルベタイン
- ラウラミドプロピルベタイン
- パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン
- ラウリルベタイン、など
界面活性剤なし
界面活性剤なしのシャンプーは、特に敏感肌の方やアレルギー体質の方に適しています。
界面活性剤を使用しないため、頭皮や髪に対する刺激が非常に少なく、自然な洗浄力で汚れを落とします。
界面活性剤なしのシャンプーは、ナチュラル志向の方にも人気があり、安心して使用できる商品です。
シャンプーの成分表の見方を把握する
シャンプーのパッケージ裏面には、シャンプーの成分表が表示されているのが一般的です。
シャンプーの成分表を読むことで、どのような成分が含まれているかを確認できます。
最初に記載されている成分が、そのシャンプーに最も多く含まれている成分で、下に行くほど含有量は少なくなる点が特徴です。
シャンプーの成分の多くは、基本的に以下で構成されています。
- 水・・・50〜70%
- 洗浄成分(界面活性剤)・・・20〜30%
- その他(PPT、ポリマーオイル成分、PH調整剤、キレート剤、防腐剤、香料など)・・・10〜20%
特に重要なのは洗浄成分です。
成分表の上から順に、どのような洗浄成分がメインで使われているのか、チェックしてみてください。
また、カラーシャンプーなど、カラーキープのため以外の一般的なシャンプーで、「黄223(色+数字)」のように合成着色料が入っている場合、敏感肌の方は注意してください。
成分表をしっかりと確認することで、自分の髪や頭皮に合ったシャンプーを選ぶことができます。
髪の悩みに合わせたシャンプーの選び方
髪の悩みに応じたシャンプーを選ぶことで、理想の髪質を手に入れることができます。
以下の通り、髪の悩みに合うシャンプーの選び方を解説します。
- くせ毛・うねりやすい場合
- 硬毛・毛量が多い場合
- 軟毛・毛量が少ない場合
- ダメージヘアの場合
- 乾燥・パサついている場合
- 白髪の場合
- ハリ・コシがない場合
自分の髪質・悩みに合わせて、最適なシャンプーを選びましょう。
くせ毛・うねりやすい場合
くせ毛やうねりやすい髪の場合は、髪の水分バランスを整えるシャンプーがおすすめです。
保湿成分が豊富に含まれているシャンプーを選び、髪のまとまりを良くする効果が期待できます。
例えば、低刺激でまとまりのある仕上がりになるベタイン系の洗浄成分がおすすめです。
さらに、シリコン入りのシャンプーは髪の表面をコーティングし、滑らかにする効果があります。
ただし、シリコン入りの場合髪が重く感じる場合がある点に注意してください。
硬毛・毛量が多い場合
硬毛や毛量が多い場合、髪がゴワゴワして広がりやすくなるため、しっとりとした仕上がりになるシャンプーが適しています。
シリコン入りのシャンプーや、オイル成分を含むシャンプーを選ぶと良いでしょう。
また、グリセリンやヒアルロン酸など保湿成分が含まれているシャンプーは、髪を柔らかくし、まとまりやすくします。
また、髪の広がりを抑えるために、リンスやトリートメントも併用すると効果的です。
軟毛・毛量が少ない場合
軟毛や毛量が少ない場合は、ボリュームアップ効果のあるシャンプーがおすすめです。
軽い使用感で、髪を根元から立ち上げる成分が含まれているシャンプーを選びましょう。
ノンシリコンシャンプーや、オイルフリーのシャンプーもおすすめです。
これにより、髪が重くならず、ふんわりとした仕上がりになります。
ダメージヘアの場合
ダメージヘアには、補修効果の高いシャンプーを選ぶことが重要です。
毛髪補修・保護成分が含まれているシャンプーを選ぶことで、ヘアカラー・パーマや、ヘアアイロンなどの熱ダメージから髪を守ります。
ダメージケアには、洗浄成分が強すぎないアミノ酸系やベタイン系のシャンプーがおすすめです。
また、シャンプー後には、トリートメントやヘアマスクを使用することで、より効果的にダメージを補修することができます。
乾燥・パサついている場合
乾燥してパサついている髪には、保湿成分が豊富に含まれているシャンプーが適しています。
ヒアルロン酸やコラーゲン、シアバターなどの成分が髪に潤いを与え、しっとりとした仕上がりになります。
また、洗浄成分が強い高級アルコール・石油系(ラウレス系)や、オレフィン系は、必要な皮脂も洗い流してしまう恐れがあるため、使用を避けると良いでしょう。
シャンプー後には、コンディショナーやヘアオイルを使用することで、髪の乾燥を防ぎ、パサつきを抑えることができます。
白髪の場合
白髪の場合、髪の色を保つために専用のシャンプーを使用することが推奨されます。
市販で購入できる白髪染め用カラーシャンプーがおすすめです。
毎日のシャンプーで、手軽に白髪染めできます。
徐々に染まっていくため即効性はありませんが、仕上がりが自然です。
また、白髪染めカラーをキープしたいなら、カラーキープシャンプーを選ぶと良いでしょう。
洗浄成分が強いと色落ちしやすいため、洗浄成分が弱いアミノ酸系やベタイン系のシャンプーを選ぶのも選択肢の一つです。
ハリ・コシがない場合
ハリやコシがない髪には、ボリュームアップ効果のあるシャンプーが適しています。
パンテノール・加水分解ケラチンなどの成分は、ハリ・コシをアップするのに効果的です。
シャンプー選びの際、成分表をチェックしてみましょう。
また、仕上がりが重くなりがちなシリコンシャンプーではなくノンシリコンシャンプーを選ぶことで、仕上がりが軽くなり髪が根元から立ち上がる場合もあります。
頭皮の悩みに合わせたシャンプーの選び方
頭皮の状態に応じたシャンプーを選ぶことは、健康な髪を保つために非常に重要です。
以下の通り、頭皮の悩みに合わせたシャンプーの選び方をまとめました。
- 敏感肌の場合
- 脂性肌・脂漏性肌の場合
- 乾燥肌の場合
- フケ・かゆみがある場合
- 薄毛・抜け毛が気になる場合
自分の頭皮の悩みに合うものをチェックして、適切なシャンプー選びをしましょう。
敏感肌の場合
敏感肌の場合は、低刺激で優しい成分が含まれているシャンプーを選びましょう。
アミノ酸系や植物由来の成分が含まれているシャンプーが適しています。
また、香料・着色料・防腐剤などの添加物が含まれていないシャンプーもおすすめです。
敏感肌の方は、シャンプーの成分表をしっかりと確認し、刺激の少ない商品を選ぶことが大切です。
迷ったら、アミノ酸系やベタイン系のシャンプーを選ぶと良いでしょう。
脂性肌・脂漏性肌の場合
脂性肌や脂漏性肌の場合は、余分な皮脂を取り除く効果のあるシャンプーが適しています。
高級アルコール・石油系(ラウレス系)やオレフィン系など、洗浄成分が強めのシャンプーを選び、頭皮を清潔に保つことが重要です。
頭皮のベタツキ・汗臭が気になる方も、洗浄力が強めのシャンプーをおすすめします。
ただし、肌質に対して洗浄力が強すぎると、必要な皮脂まで落としてしまう可能性がある点に注意してください。
乾燥肌の場合
乾燥肌の場合、頭皮を優しく洗えるアミノ酸系やベタイン系のシャンプーがおすすめです。
また、ヒアルロン酸やグリセリンなどの保湿成分が含まれているシャンプーを使用することで、頭皮の乾燥を防ぎ、健康な状態を保つことができます。
洗浄力が強いシャンプーを選ぶと乾燥がひどくなったり、肌荒れの原因になるため注意してください。
フケ・かゆみがある場合
フケやかゆみがある場合は、抗菌・消炎効果がある有効成分配合の薬用シャンプーを選ぶことが推奨されます。
また、フケには頭皮の乾燥が原因の「乾性フケ」、皮脂の過剰分泌による「脂性フケ」の2種類のタイプがあります。
自分はどちらのタイプか見極めて、適切なシャンプーを選びましょう。
また、シャンプー後には、頭皮をしっかりとすすぎ、余分なシャンプー成分を洗い流すことが重要です。
フケやかゆみの原因を取り除くために、頭皮ケアを丁寧にしましょう。
薄毛・抜け毛が気になる場合
薄毛や抜け毛が気になる場合は、育毛効果のあるシャンプーを選ぶことが重要です。
ミノキシジルなどの成分が含まれているシャンプーが効果的です。
また、頭皮の血行を促進するために、洗髪時にマッサージをすると良いでしょう。
薄毛や抜け毛の原因には、遺伝やストレス、栄養不足などがあるため、これらを改善することも大切です。
応用|自分に合うシャンプーの選び方
基本的なシャンプーの選び方を押さえたら、応用的な選び方も押さえおくと良いです。
「ある程度絞り込んだけど、どれにするか迷っている」「自分に合うシャンプーの系統は把握しているから、いつもとは違うシャンプーを試したい」といった方は、以下をポイントにシャンプー選びをしてみましょう。
- 自分の好きな香りで選ぶ
- 口コミをチェックして選ぶ
- 普段のヘアセットに合うシャンプーを選ぶ
自分の好きな香りで選ぶ
シャンプーを選ぶ際に香りを重視することは、毎日のシャンプータイムを楽しむための重要な要素です。
好きな香りを選ぶことでシャンプー後のリラックス感が増し、一日の始まりや終わりを気持ちよく過ごすことができます。
フローラル系、フルーティー系、ハーバル系など、香りの種類は多岐にわたります。
さらに、香りが長続きするシャンプーを選ぶことで、一日中良い香りに包まれた生活を楽しむことができます。
香りが気になる方は、事前にテスターを試してみると良いでしょう。
口コミをチェックして選ぶ
シャンプーを選ぶ際には、実際に使用した人の口コミを参考にするのも効果的です。
口コミサイトやレビューアプリでは、多くの人が使用感や効果について詳しく書いています。
特に、自分と同じ髪質や頭皮の状態を持つ人の意見は参考になります。
また、商品の評価が高いシャンプーは、品質や効果において信頼できることが多いです。
口コミを参考にすることで、自分に合ったシャンプーを見つけやすくなります。
ただし、あくまで個人の感想であり、自分も同じ効果を得られるとは限らない点に注意が必要です。
普段のヘアセットに合うシャンプーを選ぶ
普段のヘアセットにに適したシャンプーを選ぶことが重要です。
例えば、ヘアセットの際にドライヤーやヘアアイロンを頻繁に使う場合、ヒートプロテクション効果のあるシャンプーで髪を熱から守り、ダメージを軽減しましょう。
また、熱に反応して髪を補修するヒートアクション効果のあるシャンプーもあります。
また、スタイリング剤を多く使う方は、洗浄力の高いシャンプーでしっかりと洗い流すことが大切です。
1度目は洗浄力が高いものでスタイリング剤を落とし、2度目はアミノ酸系シャンプーで頭皮を優しく2度洗いする方法もあります。
普段のヘアセットに合ったシャンプーを選ぶことで、髪の健康を保ちながら、理想のスタイルを維持することができます。
シャンプーの正しい使い方
シャンプーを正しく使用することで、髪と頭皮の健康を保つことができます。
以下の通り、シャンプーの正しい使い方を10ステップで丁寧に解説します。
- STEP1:シャンプーは夜にする
- STEP2:ブラッシングでホコリを取り除く
- STEP3:頭皮と髪全体を濡らす
- STEP4:適量を手で泡立たせる
- STEP5:頭皮をマッサージしながら洗う
- STEP6:髪を泡で洗う
- STEP7:洗い残しがないようにすすぐ
- STEP8:コンディショナー・トリートメントをする
- STEP9:タオルドライをする
- STEP10:すぐにドライヤーで乾かす
STEP1:シャンプーは夜にする
朝シャン派の方もいるでしょうか、日中活動する方にとって、シャンプーは夜にする方が効果的です。
シャンプーは夜に行うことで、日中に溜まった汚れや皮脂をしっかりと落とすことができます。
夜のシャンプーは、寝ている間に頭皮や髪が清潔な状態を保てるため、朝のセットも楽になります。
夜のシャンプータイムをリラックスタイムとして楽しめるでしょう。
また、睡眠中に細胞の修復や再生が促進され、髪や頭皮の健康維持、アンチエイジング効果が期待できます。
STEP2:ブラッシングでホコリを取り除く
シャンプー前にブラッシングを行うことで、髪の表面に付着したホコリや汚れを取り除きます。
ブラッシングは、髪の絡まりを防ぎ、シャンプー時の泡立ちを良くするのに効果的です。
STEP3:頭皮と髪全体を濡らす
シャンプーをする前に、頭皮と髪全体をしっかりと濡らします。
これにより、シャンプーが均一に行き渡りやすくなり、効果的な洗浄が可能になります。
頭皮と髪全体がしっかりと濡れていることを確認してから、シャンプーを行いましょう。
STEP4:適量を手で泡立たせる
シャンプーの適量を手に取り、軽く泡立ててから髪につけます。
洗いながら泡立たせようとすると、髪のキューティクルが痛むので注意してください。
手で泡立てることで、髪を優しく洗えます。
泡立ちが悪いシャンプーの場合、泡立ちネットやスポンジを活用すると良いでしょう。
STEP5:頭皮をマッサージしながら洗う
シャンプーを頭皮に乗せたら、指の腹を使ってマッサージするように洗いましょう。
ここで、余分な皮脂汚れをしっかり落とします。
また、頭皮をしっかりとマッサージすることで、血行が促進され、健康な髪の成長を助けます。
爪を立てずに、優しくマッサージするのがポイントです。
STEP6:髪を泡で洗う
頭皮を洗った後、髪全体に泡を行き渡らせ、髪の汚れを取り除きます。
泡で髪を包み込むようにして洗うことで、摩擦ダメージを最小限に抑えながら、効果的に汚れを落とすことができます。
特に切れ毛などのダメ-ジが気になる方は、髪を泡で洗うように心がけましょう。
STEP7:洗い残しがないようにすすぐ
シャンプーをしっかりとすすぎ、髪や頭皮に洗い残しがないようにします。
洗い残しがあるとフケ・かゆみなどの頭皮のトラブルや、髪のベタつきの原因になるため、丁寧にすすぐことが大切です。
ぬるま湯を使ってしっかりすすぎましょう。
STEP8:コンディショナー・トリートメントをする
シャンプー後には、コンディショナーやトリートメントを使用して、髪に栄養を与え、保湿を行います。
特にダメージが気になる部分には、重点的にトリートメントを行いましょう。
なお、頭皮に塗るのは避けてください。
せっかく綺麗にした毛穴に不要な油で蓋をすることになってしまうので、髪の中ほどから毛先を中心に塗るようにしましょう。
コンディショナーやトリートメントで保湿することで、髪の表面を滑らかにし、指通りが良くなります。
STEP9:タオルドライをする
シャンプー後の髪は、タオルで優しく水気を取り除きます。
強くこすらず、タオルを押し当てるようにして水分を吸い取ると、髪のダメージを防ぐことができます。
タオルドライは、髪を健康に保つための大切なステップです。
STEP10:すぐにドライヤーで乾かす
タオルドライ後は、できるだけ早くドライヤーで髪を乾かします。
自然乾燥は髪にダメージを与えることがあるため、ドライヤーを使ってしっかりと乾かすことが重要です。
ドライヤーを使う際は、髪から適度な距離を保ち、温風を当てることで、均一に乾かすことができます。
左右上下に振って、1か所に集中して当たらないようにしましょう。
毛髪の流れとは逆向きに風を当たると、根元からふんわり立ち上がります。
自分に最適なシャンプーを選んで頭皮や髪を健康に保とう
シャンプー選びは、頭皮や髪の健康を保つための重要なステップです。
自分の髪質や頭皮の状態に合ったシャンプーを選び、正しい使い方を実践することで、美しい髪を維持することができます。
また、洗浄成分の種類や、成分表の見方を理解しておくと、効率的なシャンプー選びが可能です。
自分にとって最適なシャンプーを見つけて、健康で美しい髪を手に入れましょう。